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non-hackerの日記

IT以外の趣味的な話を書くブログ

ドグラ・マグラ読了



暇だったのでドグラ・マグラを読んだ。

ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ

所感

  • Kindle版だとタダで読めます

楽しめなかった点

  • 全体的に思想が古い
    • 唯物論的思想への批判*1
    • でもここの書評は面白かった  blog.goo.ne.jp
    • 日本人はかくあるべき等のナショナリズムが随所に挿入*2
    • 小説内の論文として「脳髄論」をぶち上げてるが、ぶっちゃけ寒い*3
  • 故にカタストロフィが味わえなかった
    • 本来このような文章を読んだ場合、情報で殴られるかのごとき読後感が味わえるはず、そのまま後編の種明かし。なのだが、文章一つ一つに疑問を挟んでいるうちに前半を読み終わってしまった。まあ、感想でググっても前半が苦痛というコメントも見つかるため、そのようなものなのかもしれない。
  • 焦らしすぎ、もって回った言い方をしすぎ

楽しめた点

  • 文章が美しい*4
    • 特に擬古文がすごい、本文中に「青黛山如月寺縁起」という古文的な文章があるけど、よく書けるなあという感じ。
  • 一人称視点の主人公が「信頼できない語り手」であるため、物語の流れがわからない
    • 故に怖いもの見たさ的感情が誘発されて、奇書とまで呼ばれる評価を得たのだと思われる
    • ここの部分をもう少し突き詰めて考えてみると面白いかもしれない

ドグラ・マグラの簡潔な紹介(というかネタバレ)

登場人物(アンサイクロペディアからだいたいコピペ)

  • 呉 一郎
    • 呉 モヨ子という婚約者との結婚式の前日の日にその婚約者を絞殺ししかもその姿を絵に描こうとしたという変態犯罪者
    • 先祖代々の恐ろしい絵巻を見ると発狂してしまうという設定
    • 前述の犯罪もそれが原因
  • 正木敬之(M)
    • 九州帝国大学精神病科教授、うさんくさい
    • 物語を追うところによれば、この正木が呉 一郎の父親らしい
    • でもって絵巻を呉 一郎に見せたのも正木、すべての黒幕だったけど最後は反省して死んでしまいました(何がしたかったの?)
  • 若林鏡太郎(W)
    • 九州帝国大学法医学教授、馬面・背高の爺さんという設定*5
    • 作中の文章で出てくる書簡は結構若林によって調べられたものとされている
  • 呉 千代子

    • 呉 一郎の母、なんか最初のほうで殺される
    • 正木と若林は千代子とその先祖に関わる絵巻の伝説に惹かれ、最終的に千代子をとりあう形になる
    • なぜか最後は正木が千代子に子供を生ませ、絵巻も手に入れる
  • ここまでのまとめ

    • この物語はMとWの戦いに一郎が巻き込まれてなんやかんやする、という話だと私は読み取りました
    • MとWの目的はなんだったんでしょうか?MとWは文章を読む限り当初はどちらも絵巻の謎と千代子に惹かれていたように見えます
    • それが、一郎が生まれてからはMは絵巻を使った犯罪とその結果を元にした研究の発表を、Wはその阻止を狙っているように見えます

時系列

作りたい

関連リンク

あとで

*1:インターネット時代は反省的&情報過多なので目新しくない

*2:夏目漱石とかもそうだけど何かとみなさん日本民族がどうと語りたがる

*3:今は脳の仕組みの研究が進んでいるし、脳の構造をエミュレートするような研究もどんどん進んでいく時代だ。なのに、「ニューロンの仕組みは電話交換機にほかならず!」と言われても、「お、おう…」となる。ゆとり世代バンザイ

*4:全部じゃないけど

*5:これは夢野久作自身の分身ではないだろうか?夢野久作も結構面長だ