non-hackerの日記

IT以外の趣味的な話を書くブログ

鉄血のオルフェンズ1・2期を視聴した



アニメはバンダイチャンネルで…

www.b-ch.com

各話総括

第1期

全体的に見て物語の背景がよく練られているなと思いました

  • 特に、火星〜木星圏(劇中では圏外圏と呼ばれている)の人々が地球圏の特権階級に搾取されており、ギャラルホルンはその他の宇宙市民を鉄の手で抑えているという部分

    • 今までのUCのガンダムで言えばVガンダムだと出てくる舞台が頑張っても木星クロスボーンガンダム木星帝国が出てきましたが、そこでの木星帝国はほんとに悪の帝国というだけで政治劇な要素はありませんでした
    • 鉄血のオルフェンズでは、物語のマクロな視点では革命家志向のクーデリアがその現状の体制打破のために奔走し、すこしミクロな視点では火星の雑草集団である鉄華団が自らの食い扶持(そして仲間の食い扶持)を稼ぐためにビッグに成長していくというストーリーがオーバーラップして進んでいく
  • また、鉄華団タービンズ、そして複合企業「テイワズ」のような有力者のパワーゲーム、これが物語を無理のない程度に大きく動かすスパイスになっている

    • もう少し具体的に例示すると、ストーリーを大きく動かす(ex. モビルスーツ出す、戦艦出す)ためには金や政治の思惑がホントは必要なわけですが、そのへんのエクスキューズがいい加減だと一気に興ざめしてしまうわけです。そのへんオルフェンズは「どこにお金が流れて、そのためにこれができて〜」みたいのが破綻しない程度にうまく描けているなと思いました。

私の一番好きガンダムVガンダムなわけですが*1

一方でオルフェンズは、部隊の規模は正規軍ほどデカくないです。どっちかというと武装マフィア〜民間軍事会社の間を行ったり来たりするような規模です。そのへんの規模感も見ていて面白いな〜と思いました。

第2期

  • ギャラルホルン側の第三勢力として、ラスタル一派が現れる(ラスタルは月面とたぶんその周りのコロニーが拠点。なんか生産力とか資金力が強そう。)
  • この勢力の人物も決して悪とは描かれないというのがガンダムらしいというか、群像劇っぽさがある
  • ガラン・モッサとか特にそうで彼は彼の立場で工作員の仕事を全うしているだけという感じがする
  • ラスタルも見ている限りはフツーにギャラルホルン内での勢力争い・政治をやっているように見える

地球支部編(第30話 - 第33話)

  • ラディーチェとガラン・モッサ、2人の悪い大人にまんまと踊らされる鉄華団地球支部、の話
  • 物語のロール的な意味ではガラン・モッサはラスタル一派の潜入工作員であり、目的は鉄華団地球支部を疲弊させることだった
  • この物語の教訓は、すべてラディーチェの最期の言葉で説明できる(というかわざとラディーチェの最期の言葉がタカキにとっては耳の痛い言葉に取れるようになっている)
  • 要は、人間はひたすら上の人に従うだけではダメで自ら考えて方針を立て生きていかねばならない
    • ヒューマンデブリであったアストンがガラン・モッサにとって都合が良かったのは、その面においてである→アストンはリーダーが誰であれ命令に従うという気性
    • それができなければ、人間は組織を危機的状態にしてしまうかもしれない
    • ブログ主としては、軍隊というものは自分で考えるより上官の命令に従うのが大事じゃないかなあと思ったりなどするが…
    • しかし、おそらくこの「自分で考える」ということがオルフェンズ1・2期を通しての裏テーマであると思う(=三日月とオルガの関係にも同じテーマがあると思う)

第38話 天使を狩る者

  • ミカは1期から2期になるまでひたすらオルガの言う事しかしないしできない、成長していないことが明確。これがアトラの口から語られる。
  • ミカ「考えなくてよくなった」→半身不随になり、今まで考えられた農場での仕事もできなくなった→バルバトスのパイロットしかもうできない
  • オルガがひたすら進むしかなくなる原因はミカが戦うしかない男で、なおかつもうそれしか生き甲斐がない状態に陥っているから?心理的には相互依存の共犯関係に陥っている
  • オルガはここまで死んできた鉄華団や体を犠牲にしているミカの眼が怖いので、進むしかない(=退却、人生の勝負を降りることができない)
  • 物語は破局を迎えることがなんとなくわかってきた

*1:というのは、理由は色々あるけど。理由:(1)正規軍同士のぶつかり合いでモビルスーツいっぱい出てくる戦争なのが見ていて楽しい、(2)女性がけっこう出てくるが容赦なく死ぬのが未来の現実的な戦争みたいでリアリティがありなおかつ萌える、(3)他のガンダムと違いビームによる野砲攻撃やミサイルの飽和攻撃的な描写がある⇛未来の戦争的リアリティがいい